2009年05月26日

8月に学会延期

日本精神神経学会が新型インフルエンザの影響で8月に延期となりましたが・・・やはり神戸で8月に開催するようです。8月21日(金)はそのため休診いたします。確かに8月には第一波の流行はおさまっている可能性ありますが、秋~冬に来ると予想されている第二波が怖いですね。旅行の予定もあるんですけどね・・・
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Posted by hiroki at 15:50 | 編集

2009年05月21日

抗うつ薬補助療法薬の治験

「うつ病(大うつ病性障害)」は、日本においては人口の約6%の人が発症する病気といわれています。発病の原因はまだ解明されていませんが、その人が持っている性格的なものや体質的なもの、周囲の環境など複数の要因がかかわっているものと考えられ、脳内の化学物質の活動が乱れることによって引き起こる病気とされています。
うつ病の症状は、気持ちが落ち込んで無気力になったり、ゆううつな気分が続く、集中力がおちる、物事の決断がなかなかできないなどの精神的なものや、食欲低下~体重が減る、体がだるかったり、頭痛やめまいがする、眠れないなど身体的なものがあります。
治療は抗うつ薬による薬物治療や、精神療法(考え方や気持ちを整理することにより精神的な苦痛を軽くする治療法)、が中心です。
今回の治験は、今回のうつ病(大うつ病性障害)の治療において1~3回の適切な抗うつ薬治療を受け、いずれの治療でも効果が不十分だった20歳以上65歳未満の方が対象となります。
今回の治験の方法は、日本において厚生労働省に承認されている、抗うつ薬の「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」または「SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)」に、治験薬を併用して服用した時の効果と安全性を確認します。治験薬には、薬効のないお薬(プラセボといいます)を使用する場合があります。
米国では、すでに同様の治験が実施されており、「大うつ病性障害の補助療法」という効能・効果で承認を取得しています。補助療法とは、うつ病の患者さんが抗うつ薬による治療を続けたまま、さらにこのお薬を2剤目として追加服用して治療を行う療法のことです。
又、このお薬は抗精神病薬として、日本をはじめ世界60ヵ国以上で承認されており、現在医療の現場で実際に使用されている医薬品です。
治験へのエントリーは希望していただいてもかまいませんし、私からお話することもあるかもしれません。参加の基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。
ご協力宜しくお願い致します。

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Posted by hiroki at 10:15 | 編集

2009年05月19日

ダルビッシュを見た!

昨日は8時に診療が終わってから打ち合わせ会議があり、9時半に予約しておいた いきつけの寿司屋に3人で行きました。いつもはカウンターに座るのですが、大将がすまなそうに「テーブル席でいいですか?」と。カウンターの客をみたらビックリ。日ハムの投手が2名(もしかしたら4名?)、そのうちの1人がダルビッシュ投手でした。半ズボンに長袖Tシャツというラフな格好でした(何で半ズボン?)が格好良かったです。会計時に彼が立ったら(やっぱり給料高いので全部ダルのおごり?)やはり大きいですね。さすが190cmという感じでした。
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Posted by hiroki at 11:34 | 編集

2009年05月18日

新型インフルエンザ

新型インフルエンザが神戸や大阪の高校生を中心に感染者が確認されました。これで日本の感染者の累計は130名とのことですが、おそらくはその10倍は感染者が潜在的にいると思います。そんな中で今週末に神戸で開催予定だった日本精神神経学会が中止となりました(が金曜日は休診とします)。今日から当院職員は全員サージカルマスク着用で仕事をしています。皆様方も手洗い、うがい、マスクなど予防に留意してくださいね。
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↑1919年のスペイン風邪(インフルエンザ)のときのポスター
この頃から既に日本はマスクを重要視してたんですね。
でも何故かマスクの色は黒・・・

Posted by hiroki at 14:05 | 編集

2009年05月11日

SSRIの治験

当院では、開院以来、様々な「うつ病」の治験を行い、
参加して頂いた患者さんの中には、将来の福音になるよう感謝のお言葉を頂きました。
そこで、また新たな「SSRI」の治験を実施します。
この治験薬は、これまでに全世界で3億人以上の患者さんに使用されているお薬を、新製法により、体内でゆっくり溶け、徐々に体内に吸収されることによって、治療開始初期の胃腸障害等の副作用を軽減すると考えられています。また、この新製法のSSRIは、2008年現在、米国など40カ国以上でうつ病、パニック障害、月経前不快気分障害及び、社会不安障害に対する適応が承認され、使われています。
尚、治験の方法は、患者さんに9週間、新製法のSSRI、既存のSSRI及びプラセボ(薬の有効成分を含まない錠剤)のいずれかを使用し、効き目や安全性を比べます。大うつ病性障害と診断され、現在うつ病またはうつ状態を有している方、年齢が20歳以上65歳未満である方が対象です。
治験へのエントリーは希望していただいてもかまいませんし、私からお話することもあるかもしれません。エントリーの基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。ご協力宜しくお願い致します。
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Posted by hiroki at 12:59 | 編集

うつ病(SNRI)の治験

うつ病は、幾度かこの『院長の日記帳』にも掲載していますが、憂うつ感や無気力な状態が長期間回復せずに、日常生活に支障をきたすようになってしまう病気です。又、最近の研究では、うつ病はセロトニンやノルアドレナリンなどの脳内物質の働きが悪くなり、それによって起こるとも言われています。そこで今回は、セロトニンとノルアドレナリンという脳内物質を調節することによって、海外ではうつ病の症状に効果があると評価されているSNRIの治験(抗うつ作用の有効性及び安全性を検討する試験です)を行います。このSNRIという薬は、国内では残念ながら、ミルナシプランという薬しか発売されていませんので、将来的な治療の選択肢として、うつ病患者さんへの福音になればと思っています。
今回、治験で使用するお薬は、海外では米国において2008年2月に承認されたお薬であり、既にブラジル、オーストラリアでも承認されています。
又、現在、世界22カ国にて承認申請中(2008年10月20日現在)です。
治験のエントリーは年齢が満20歳以上の患者さんが対象です。当院に受診して頂いた際に、希望していただいてもかまいませんし、私からお話することもあるかもしれません。エントリーの基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。ご協力宜しくお願いします
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Posted by hiroki at 12:33 | 編集

2009年05月08日

連休明け

で診療は混んでます。
1日から6日まで海外に行ってまいりました。行く前は新型インフルエンザのフェーズが5になったのでギリギリまで悩みましたが、比較的安全な場所なので色々な人に連絡をとってから行ってきました。
僕は海外に行くと日本の小説(特に歴史小説やミステリー)をゆっくりと読むのが趣味なんです。今回も
「TOKYO BLACKOUT」と「虚夢」という小説を持って行き、読破しました。
「虚無」は札幌を中心に北海道が舞台で統合失調症に対する刑法39条の問題や解離性遁走の問題がある事件を中心に描かれており、精神科医として考えさせられる内容でした。
札幌出身でもない作者がよく調べて書いたなという印象もあります。皆様も読んでみてはいかがでしょうか?
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Posted by hiroki at 10:34 | 編集