2009年05月11日

うつ病(SNRI)の治験

うつ病は、幾度かこの『院長の日記帳』にも掲載していますが、憂うつ感や無気力な状態が長期間回復せずに、日常生活に支障をきたすようになってしまう病気です。又、最近の研究では、うつ病はセロトニンやノルアドレナリンなどの脳内物質の働きが悪くなり、それによって起こるとも言われています。そこで今回は、セロトニンとノルアドレナリンという脳内物質を調節することによって、海外ではうつ病の症状に効果があると評価されているSNRIの治験(抗うつ作用の有効性及び安全性を検討する試験です)を行います。このSNRIという薬は、国内では残念ながら、ミルナシプランという薬しか発売されていませんので、将来的な治療の選択肢として、うつ病患者さんへの福音になればと思っています。
今回、治験で使用するお薬は、海外では米国において2008年2月に承認されたお薬であり、既にブラジル、オーストラリアでも承認されています。
又、現在、世界22カ国にて承認申請中(2008年10月20日現在)です。
治験のエントリーは年齢が満20歳以上の患者さんが対象です。当院に受診して頂いた際に、希望していただいてもかまいませんし、私からお話することもあるかもしれません。エントリーの基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。ご協力宜しくお願いします
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Posted by hiroki at 2009年05月11日 12:33 | 編集