2008年06月20日

レストレスレッグス症候群(貼り薬)の治験

以前、レストレスレッグス症候群(Restless Legs Syndrome : RLS):むずむず脚症候群の患者さんを対象にした治験のおはなしを、このブログに掲載しましたが、その後、多くの患者さんからの反響や、感謝のお言葉を頂き、再度、新たなRLSの治験をスタートします。
RLS:むずむず脚症候群の症状としては、脚がむずむずとする等の不快感のため、脚を動かしたくてたまらなくなり、日中よりも夕方や夜間安静にしているときに症状が強くなります。特に脚を動かしたくてたまらない欲求は、じっとしている時に起こり、脚を動かすことによってその欲求は楽になりますが、この不快な感じで入眠障害や熟眠障害、中途覚醒のような睡眠障害を引き起こしてしまうことの多い疾患です。この病気の認知度は低いですが、軽症の方を含めると数百万人日本でもいると考えられています。原因は不明ですがパーキンソン病の治療薬が有効なことが多いため、脳内のドーパミン機能低下が有力な仮説のひとつです(パーキンソン病は脳内のドーパミンが少なくなる病気です)。
今回の治験は、パーキンソン病の治療薬として既に米国や欧州15カ国で承認・使用されている貼り薬を使用します。
この貼り薬は、通常、経皮吸収剤と呼ばれ、お薬を口から飲んだり注射したりせず、貼っているだけで経口剤や注射剤と同じような効果が期待できるお薬です。

上記のような症状を持ち、年齢が20歳以上80歳未満の方は、当院にて治験の参加を希望していただいてもかまいませんし、私からお話することもあるかもしれません。
治験参加の基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。
ご協力宜しくお願い致します。
RLS-貼り薬治験.jpg

Posted by hiroki at 2008年06月20日 15:52 | 編集