2007年09月14日

レストレスレッグス:むずむず脚症候群の治験

近年、レストレスレッグス症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)の患者さんが増えています。この病名は「むずむず脚症候群」とも言われ、1600年代からこれに相当する病気の報告があったそうです。聞きなれない病気ですが、症状としては、脚がむずむずとする不快感のため、脚を動かしたくてたまらなくなり、日中よりも夕方や夜間安静時にしているときに症状が強くなります。特に脚を動かしたくてたまらない欲求は、じっとしている時に起こり、脚を動かすことによってその欲求は楽になりますが、この不快な感じで入眠障害や熟眠障害、中途覚醒のような睡眠障害を引き起こします。又、この病名があまり知られていないため、多くの人が治療を受けていないともいわれています。実際に、この日本でも約500万人もの患者さんが存在すると推測されていますが、残念ながら、国内ではRLSに対して承認されたお薬がありません。
そこで、今回はこのRLSの治験をスタートします。このお薬の特徴は、脳内の興奮性刺激系を抑えることにより、症状を改善することができると考えられています。またこのお薬は主要欧米諸国を含む世界中でてんかん、疼痛の治療薬として既に販売、使用されているお薬を改良した製剤です。日頃、脚を動かしたいという欲求やそれに伴う不快な感覚があったり、睡眠中や、座ったりしている状態でも脚を動かしたいという強い欲求やそれに伴う不快な感覚をお持ちの方。そして、この状態は、歩いたり、脚を伸ばすこと、運動することによって、軽減されるような症状をお持ちの方(年齢が20歳以上80歳以下)は、治験の参加を希望していただいてもかまいませんし、私からお話することもあるかもしれません。治験参加の基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。ご協力宜しくお願い致します。
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Posted by hiroki at 2007年09月14日 12:34 | 編集