アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病という名はドイツの病理学者、Aloi Alzheimerが1905年に最初に進行性の記憶障害を伴う認知症患者を報告したのに由来します。

大脳皮質を中心として脳の広範な領域の神経細胞がなくなる進行性認知症疾患です。老年期に記銘力障害(新たな記憶を保つことが出来ない)で発症することが多く、見当識障害(日付と場所がわからない)も出現し、さらに進行すると、精神症状(妄想、せん妄など)、失行、失禁、失歩・運動障害などが現れ、寝たきりの状態となります。平均、8-10年で死亡するとされます。

初期のうちに診断し、適切な治療を行うことで、病気の進行を遅らせることができます。従来ですと、長谷川式知能検査スケールやMini Mental State Examination(MMSE)のようなスクリーニングテストを行いますが、最近ですと、病初期の前頭前野の機能を測定できる空間ワーキングメモリテストなども研究されています(まだ実用化されていません)。アルツハイマー病になる前にワクチンをうって予防するという研究もされていますが、実現すれば夢のような話です。

わが国で認可されている認知症治療薬は、今のところ、数種類ありますが認知症の進行を遅らすことしかまだできません。

これら以外には、ビタミンE(αトコフェロール)、加味温胆湯エキス顆粒、抗炎症薬なども有効であるようです。最近血液検査で将来アルツハイマー型認知症になり易いかがわかるようになったと新聞などで読まれた方も多いでしょう。しかし、わかっても進行を遅らすのではなく、止める薬がないと・・・ですよね。

また、2000年に介護保険制度が導入されました。中等度から重度の患者様で在宅で治療・介護を受けている方は積極的に介護保険制度を利用するべきであると考えます。お気軽にご相談下さい。