2009年01月03日

不眠症の治験

当院では、2005年より、多くの不眠症に関する治験を実施し、ご参加頂きました患者さんからも反響を頂きました。今年も、「不眠症」の治験を開始します。
この不眠症は、別名「Insomnia」とも言い、日本においては約5人に1人が、不眠の症状で悩んでいるとされています。又、この不眠症は、小児期や青年期には稀ですが、20歳~30歳代に始まり加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加している傾向にあります。
そして、この不眠症には、他に原因がないのに不眠症状が認められる「原発性不眠症」、うつ病や不安障害、強迫性障害などの「精神疾患に伴う不眠症」などに分けられます。
今回の治験は、この「原発性不眠症」又は「精神疾患に伴う不眠症」の何れかの疾患をお持ちの方々が対象となり、治験薬は、既にアメリカで「不眠症」の治療薬として承認されています。
この治験薬の特徴は、脳内の睡眠中枢(睡眠を支配している神経)に働きかけ、自然な睡眠を引き起こす作用があります。
又、海外における臨床試験結果でも効果は証明されており、布団に入ってから眠る(入眠)までの時間を短縮し、眠っている途中で目が覚める回数を減らす効果が報告され、日本人でも同じような効果が期待されています。
20歳以上85歳未満の方で、夜なかなか寝付けず、これが1週間に3日以上続き、熟睡感がない方
は、当院にて治験の参加を希望していただいてもかまいませんし、私からお話することもあるかもしれません。
治験参加の基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。
ご協力宜しくお願い致します。

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Posted by hiroki at 2009年01月03日 18:20 | 編集