2008年11月05日

医師不足対策の不備

寒くなってきましたね。
昨日は雪もパラつきましたので鍋を食べながら日本シリーズ観戦してました。

さて、文部科学省は来春の全国の医学部入学定員を693人増やし8486人(過去最大)にするそうです。定員増に伴い、同省は各大学に、医師不足が深刻な地域や、激務で敬遠されがちな産科・小児科について人材確保の手段を考案するよう求めたそうで、その結果、ほとんどの大学から、医学部在学中から小児科や産科の講義を手厚くする方針や、入学試験に地元枠を導入するプランが報告された・・・とのことです。文部科学省としてはこれが対策なのでしょうがこれでは小児科医や産科医が増えるわけはありません(少なくとも地方には絶対に)。小泉構造改革で5年で1兆1千億円削減された医療費(社会保障費)でどこの科の病院も経営が大変です。医療費を全体的に上げてもらわなければなりませんが特に産科や小児科に手厚くするべきです。あとは労働基準法や労働安全衛生法違反の過労を強いられる激務と訴訟リスクの高さ(特に産科や小児科)への対応を、どう国の制度や法として構築するかに産科医や小児科医が今後増えるかはかかっています。したがって厚労省が中心ですが色々な省にまたがる問題ですので首相のリーダーシップが問われますが・・・今は衆議院選挙対策で頭がいっぱいのようです。
これではダメですね。
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アメリカは予想どおり初の黒人大統領(オバマ氏)誕生ですね。アメリカの医療制度はマイケル・ムーア監督のドキュメント映画”シッコ”にあるように現在最悪ですが、オバマ新大統領は会社が支払う医療保険金の半減を公約したと聞いています。サブプライムローン等でのアメリカ発の世界的不況への対策も含めて、お手並み拝見ですね。
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Posted by hiroki at 2008年11月05日 13:58 | 編集