2006年12月14日

新しいSSRIの長期治験

近年のうつ病の増加について、WHO(世界保健機関)の疫学調査によれば、うつ病の有病率は人口の3~5%といわれています。したがって、決してめずらしい病気ではありません。またこの統計は氷山の一角で、より多くの受診しない、または内科等に受診してもうつ病と診断されない患者さんがいると考えられています。
また、現在では、抗うつ薬が使用され始めてから、この40年の間に大きく進歩しています。主な抗うつ薬の種類には、三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、SSRI、SNRIなどがあり、どの種類もうつ病の症状を改善しますが、中でもSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と言われる系統の抗うつ薬は、からだの中のうつ病に関係する部分のみにくすりが作用するため比較的副作用が少ないといわれています。
そこで、今回は新たなSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の治験をスタートします。
目的は、このくすり(新たなSSRI)を1年間服用して頂き、この薬のうつ病の患者さんへの長期間の有効性と安全性を調べる事です。新たなと言いましても、このSSRIは2001年にスウェーデンでうつ病のくすりとして認められ、2005年末までにアメリカ合衆国や英国を含む82の国と地域で認められ、多くの患者さんが服用され治療効果をあげています。また別の治験では時に薬効のない薬(プラセボ)を服用していただくことがありますが、この治験ではプラセボは服用しません(オープン試験、薬効のある新しいSSRIを必ず服用)。
治験のエントリーは希望していただいてもかまいませんし、私からお話することもあるかもしれません。エントリーの基準を満たしていれば、治験をすすめてみたいと考えています。
ご協力宜しくお願い致します。
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Posted by hiroki at 2006年12月14日 09:15 | 編集