2004年09月17日

ジョンQ

今は実は喪中の私です。合掌。

「ジョンQ 最後の決断」という映画を最近観ました。

名優デンゼル・ワシントン主演です。
重い心臓病を患う息子を持つジョン(デンゼル・ワシントン)は、助かる道は心臓移植しかないと、担当医から告げられる。しかし、彼には手術費25万ドルというお金がないし、移植リストに息子の名前を載せてもらうために必要な7万5千ドルもない。彼の入っている医療保険は上限2万ドルのものにリストラの際に勝手に変更されていた。家財を売って工面したが、全く足りず、病院は息子の退院勧告を出す。
ついにジョンは病院に立てこもり、医師らを人質に「息子を助けてくれ」…と要求を出した。
(このつづきは映画を観てください)

貧しい者に冷酷な医療保険の実情に鋭くメスを入れた映画と思います。
この映画のことは大学勤務していたときにT先生から教えてもらいましたが、今回初めてじっくり観ました。アメリカのシカゴが舞台なのですが、日本でも他人事ではありません。

今後「混合診療の解禁」、「株式会社による病院経営」がスタートすれば、間違いなく貧しい者には冷酷な医療が行われることとなるでしょう。

「改革」の美名のもとに行われている「改悪」に要注意ですね。
johnq.jpg

Posted by hiroki at 2004年09月17日 14:28 | 編集