村田英雄の「王将」という歌がある。吹けば飛ぶような 将棋の駒に・・・♪ から始まる歌である。
勝 新太郎が主演した「王将」という映画もある。
どちらも故 阪田三吉という将棋指しをモデルにしている。阪田は将棋はめっぽう強く、死後ではあるが昭和30年日本将棋連盟から名人・王将の称号を与えられた。
これだけの天才であったが、阪田は字がほとんど書けないし読めなかったそうである。
漢字で書けたのは「三」、「吉」、「馬」の3字だけという。
孫弟子で有名なのは内藤國雄である。
阪田の曾孫弟子に谷川浩司 17世名人(資格者)がいる。
その阪田の書いた「馬」の扇子を今年から診察室に飾ってある。これは年末大掃除で家から発掘されたものである。
発掘できてとても嬉しい。
馬の字を阪田が好んだのは、阪田は角が好きで角が成ったら馬になるからという。
僕も今年は角から馬になりたい(色々な意味で)と願うところです(でもそもそも今が角か?という問題はありますね)。