2008年07月23日

パニック障害の治験

パニック障害は英語ではPanic Disorderと呼ばれ、特別な理由もないのに襲ってくるパニック発作(強い不安と不安に伴う身体症状の発作)と、またその発作が起きるのではないかとビクビクする不安(予期不安)を特徴とする病気です。原因は、完全には解明されておりませんが、脳内にあるセロトニンという神経情報を伝える物質の調整がうまくできないことが一つであるとも言われています。

そこで、今回は、製造販売後臨床試験と言い、すでに人における効果や安全性が確認され、厚生労働省による承認を受けた薬、すなわちすでに患者さまの治療のために使用されている薬について、さらにその効果や安全性を確認するための試験を行います。
この試験の目的は、パニック障害の患者さまに2種類のSSRI(最近はパニック障害の治療のスタンダードはSSRIを中心とした抗不安作用のある抗うつ薬となっています)のうち、いずれかを必ず服用して頂き、その効果と安全性がどれくらい違うのかを確認するための試験です。本試験は、薬効のないお薬(プラセボ)は含まれておりません
又、このお薬は日本でパニック障害の治療薬として承認されており、現在医療の現場で実際に使用されている医薬品です。
そして、パニック障害の他に「うつ病・うつ状態」の治療薬として多くの国で使用されています。
試験エントリーは希望していただいてもかまいませんし、私から促すかもしれません。
エントリーの基準を満たしていれば、本試験をすすめてみたいと考えています。
ご協力宜しくお願い致します。

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Posted by hiroki at 2008年07月23日 17:44 | 編集