2004年04月23日

痛みの著効例

今までプライバシーの問題があるので診療に関する話は日記
には載せませんでしたが今日はプライバシーに配慮
しつつ解禁します。

6年間も痛みを抱えて生活してきた老年女性の話。
顔の頬部に広範囲にわたって痛みを訴え、食事も思うように摂れないと初診。
神経内科や口腔外科などに何軒も言ったが原因不明。
痛み止めを服用してなんとかしのいでいる状態。
ところが・・・当院で
SNRIとういう系統の抗うつ薬と漢方薬を処方したところ
1~2日でウソのように長年の痛みがとれたと
嬉しそうに来院され拝まれてしまいました(笑)。

以前より慢性の痛み(最近は線維筋痛症というのがトピック)
に抗うつ薬が有効とされていましたが、私も痛みを抱える
患者様に何度も処方したことがありましたがこれほどの
著効例は初めてです。
しかし一般に「抗うつ薬が効果を発現するには1~2週間
かかる」と言われているので、
このケースは漢方薬の著効例かもしれません。
いずれにしても長年の痛みがとれて良かった。
これが持続するなら症例報告しなければとも思いますが、
抗うつ薬が効いたのか漢方薬なのかが
解らないのが悩みのタネです。
患者様はお優しく「両方とも効いたのではないですか」
とニコニコしてました。

Posted by hiroki at 2004年04月23日 14:26 | 編集